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想定外でした。

30代の頃は、建築を設計して建てることが面白かったんです。


40代で自身の家を設計してからは、インテリア空間が面白くなってきました。


リビングを床から天井まで植物でいっぱいにして家の中を“公園”にしたり、部屋のあちこちをオーガンジーのカーテンで緩く仕切って、家を“着せ替え”して楽しんでいました。

正直、自分自身はほったらかし。

自分の居心地を良くしてくれるインテリアに比べたら、服もお化粧も何でもよかったんです。


ところが。

50代に入ったころ、急にインテリアが色褪せて(・・飽きたのかもしれない)ターゲットが自分自身に向かうようになりました。

自分の究極の居心地を左右するのは服である、と気付いたのです。


建築からインテリアへ、インテリアから服へ、どんどん自分の好きな空間が最小化されていきました。


意外な展開でしたが、

今がいちばん自由です。



▲ 建築の設計に邁進していた30代の頃

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